Dxtory
http://dxtory.com/home-ja.html
Dxtoryは、DirextX/OpenGLアプリケーション専用のムービーキャプチャーツールです。
サーフェイスメモリから直接データを取得するため、非常に高速で負荷も少なく動作します。 任意のクロッピング(キャプチャーする領域を指定する事)と、自由なスケーリング(縮小化)をサポートします。
試用版は動画にロゴが入ります。それ以外に制限はありません。
ちょっとした記録目的なら試用版で良いかと。
ニコニコ動画にアップされていたFEZのリプレイ動画にDxtoryのロゴが入ってたので、どんなソフトか調べてみた。
Frapsという動画キャプチャーソフトがあり、それとの比較記事があった。
Dxtoryのレポートとしても素晴しくわかりやすい。
…多機能で不安定?
●Fraps VS Dxtory
http://zax.xsrv.jp/blog/archives/2007/08/fraps_vs_dxtory.html
<お値段>
Fraps37US㌦
Dxtory32US㌦
<個人的に一番の違い>
それは「録画FPSとゲームプレイのFPSが同期するかしないか」です。
Frapsは同期します。
例えばフルスクリーンでゲームをしている場合、フレームレートは60FPS等になります。
で、録画を開始するんだけど、60FPSで録画するのはかなり厳しい。
録画ファイルの実フレームレートは30FPSとか40FPSとかになります。
設定で「60FPSで録画」を指定していても、です。
出来上がるファイルは60FPSなんだけど見ると30FPS相当です。
ようは1つのフレームを2回表示して、30FPSを60FPSにしてるような感じ。
で、Frapsの厄介な所は、その録画出来ているフレームレートと
プレイ中の画面のフレームレートが同期してしまうという事。
録画が30FPSぐらいでしか出来ていない場合、プレイ中の画面も同じフレームレートに同期を取られます。
実はこれかなり不便。
実際にFrapsを使った人にはかなり同意を得られると思うが・・・・w
それに対しDxtoryは同期を取らないように設定出来ます。
てことで録画は30FPSで録画しつつ、高FPSでゲームをプレイ出来ます。
個人的にはこれが一番大きい差。
これが一個しか無いんだわ・・・・
スクリーンショット機能。
Dxtoryには静止画キャプチャ機能はありません。
何気にこの有無は大きい。
ブログやってる人なら特に。
静止画用に、録画をしない人でも試用版Frapsを入れてる人もいるぐらい、
Frapsのキャプチャ機能は気軽でイイモンです。
ま、他ツールで代用できるっちゃ出来るけど・・・・ね。
こっちは一杯あります。
複数HDDに分散書き込み
これが製作者側一番のウリなんかな?
HDD速度が追いつかないような大きなデータで録画する場合
複数のHDDに分散して書き込めます。
録画したファイルはそのままでは読めず、
後に付属の「CapConverter」でビルド(纏める)必要があります。
正直ビルドの手間考えたら、無理して使う機能では無いです。
クロッピング、スケーリング
クロッピングは、簡単にいうと「切り抜き」という事で
ゲームの一部分のみを録画したい時に使います。
これは使う人にとっては激しく便利。
ゲーム画面のある部分を映したくない時は、そこを除くように録画できます。
Frapsで同じような事をしたい場合は、丸ごと録画した後
編集ソフトで弄らないといけない。
この差はデカいです。いる人にとっては、ね。
スケーリングは、実ゲームサイズの何%のサイズで録画するかって事です。
100%ならそのまま、50%なら縦横それぞれ半分、即ち実サイズの4分の1になります。
ちなみにFrapsの場合は、フルサイズかハーフサイズかの2択です。
Dxtoryは100%以下の任意の数字を指定出来ます。
で、クロッピングとスケーリングは併用可。
ただ、先にクロッピングが適用されます。
まずクロッピングが適用され、その後スケーリングが適用されるので注意。
<オーディオのエンコード>
Fraps録画の際の録音はPCM(44.1kHz 16bit)一択。
これに対しDxtoryは上記画像の通り、沢山の種類を選べます。
でも録画後はほぼ間違いなくエンコードをするんで
音だけ録画時にエンコード出来てもさほど意味はないような・・・・・
<録画形式の比較>
Frapsの録画は、独自コーデックを使用したエンコード。
Dxtoryは無圧縮AVIで録画されます。
勘違いしてる人も多少いるようですが、Frapsはしっかり圧縮かかってます。
無圧縮ではありません。
無圧縮AVIに比べて、3分の1程度のサイズに圧縮してくれます。
Dxtoryは無圧縮録画ですが
ピクセルフォーマットの選択が出来ます(画像参照)。
下にいけばいくほど画質が落ち、ファイルサイズが小さくなります。
てことで比較。
素材はFEZを使用し、実ゲーム1600*1200を50%に縮小(800*600)して録画。
録画時間は18秒。
Fraps – 約340MB
Dxtory(生データ) – 約1GB
Dxtory(RGB24) – 約750MB
Dxtory(YUV420) – 約370MB
Dxtory(YUV410) – 約280MB
やはり無圧縮はサイズでかい。
Frapsのコーデックが何気に優秀なのかも。
画質に関しては
生データ>RGB24>YUV420>YUV410
となってるけど、RGB24では生データとの違いはほぼ無し。
YUV420だと若干の違いは見えるものの、ほぼ気にならない。
というかYUV410でも気にならない人は全く気にならないんじゃないかな。
どうせエンコードするんだし。
常用レベルはYUV420あたりでもいい気がしました。
<まとめ>
ここまで書くと「Dxtoryの圧勝」みたいな雰囲気受けるかもしれないけど
実際は「人によりけり」なレベル。
ツールの安定感に関してはFrapsのが圧倒的に上。
情報を仕入れてる際に「Dxtoryがまともに動かない」たら
「Dxtoryで不具合が」たら沢山見かけました。
Dxtoryはまだまだ成熟時期には程遠いので、この先も色々不具合は出ると思う。
てことでDxtoryを購入する際は、必ず事前に試用版を使う事を激しくオススメ。
Frapsに関しては完全に「出来上がってる」のでその心配はほぼ無いと思われます。
CPU負荷に関しては・・・・うーん、主観レベルで申し訳無いけど、若干Frapsのが重いかなぁ。
一応エンコしつつだから。
その分ファイルサイズは小さく出来るんだけど
Dxtoryだとピクセルフォオーマット変える事でサイズを抑えれるし
分散書き込みも出来るので、一概に有利とも言えない。
静止画キャプチャは絶対欲しい!ってんならFraps。
個人的には「静止画キャプチャ無くてもよくて試用版が問題無く動くならば」Dxtoryの方が上。
録画FPSとゲームプレイ画面のFPSの同期を取らないように設定出来る事と
クロッピング機能が自分的には非常にありがたいので。
現在cβ中の「RO2」で録画テストやってみた所、
Dxtoryは何かと不安定でした。
Dxtoryを常駐させた状態ではRO2自体起動せず。
RO2プレイ中にDxtory起動すると、エラー。
RO2のランチャー画面でDxtory起動すれば、無事録画出来ました。
ちなみにFrapsはいつ起動させようが問題無し。
やはり安定感が素晴しい。