GIGAZINEの解雇と募集

GIGAZINEが社員を募集しているが、
どうやら今の社員に不満があり解雇して新しく募集しようとしているようだ。

編集長、社員の双方の言い分はどちらもその立場の人間にとっては
正当性のある言い分だと思う。

逆に、編集長の言っていることは、
とてもレベルの高いことで、誰にでもできることではない。
また、社員の言っていることは甘えともとれる。

仕事でベストパフォーマンスを出せるように
プライベートでも気を使えという経営者。
プロとして当然の姿勢と言える。

プライベートまで仕事をさせないでほしいという社員。
これが守られなければ極端な話、24時間働かなくてはならない。

経営者としては効率化を進めて出来る限り
会社も社員も負担無く仕事が出来る仕組みを作らなくてはならないでしょう。
人間は賢い人ばかりではないし、強い人ばかりでもないのだから
個人の力に頼り過ぎるのではなく、
会社として安定したサービスを提供できるようにすべきだと思うね。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100802_gigazine_job/
GIGAZINEで働きたかったわけではなく、どこでも金さえもらえれば良かった、
そういう人材を私は雇ってしまったのです。これが大きな間違いでした。

バイトしか経験していない者をはじめとして、すべて時給ベースで考えるようになりましたし、プライベートの時間に勉強して自分の能力を上げようと考えることはなくなり、業務時間内にありとあらゆる仕事に関することをやろうとするものの、多忙なのでそのための時間がなく、ちっとも進歩しないという悪循環が発生してしまいました。

記事を作るというのは自分自身の全能力が問われるものであり、自分自身の成長なくして良い記事は書けません。ですが、その価値観を理解できる者とできない者との間の差は年々拡大していき、成長する者は自分のあらゆる時間を使って自己研鑽し、そうでない者は金の払われる業務時間内だけ仕事をして、プライベートの時間はすべて仕事以外に費やしました。結果、その実力差はもはや私が許容できる範疇を超えてしまったのです。できる者はますますできるようになり、できない者はますますできなくなっていくという格差が発生したのです。

これが単純な肉体労働であれば、時給的発想があってもそれでいいかもしれませんが、GIGAZINEの記事作成・取材などはそれ自体が自分自身を鍛えて磨き上げるという完全な知的かつ創造的な仕事となっており、自分の持っている時間すべてを常に注ぎ込んでこそ良い記事ができあがるものです。実態としては、作家や芸術家のようなものに極めて近かったのです。世間一般の「仕事は仕事、プライベートはプライベート」という価値観とは真逆の価値観、それが必要なのです。会社にいる間だけ記事を書いて、自宅にいる間は遊んでプライベートをエンジョイするというようなタイプの人間では決してできないことだったのです。

GIGAZINEの記事の質が低下しているという指摘も多数いただくようになり、それらを補うために「量から質は生まれる」ということで人をどんどん雇って記事の量を増やし、質を上げようとしてきましたが、そもそも私自身の価値観や世界観、問題意識や目指すものとあまりにも違いすぎる人材が多数派を占めるに至り、「払われた金の分だけしか働かない、働きたくない、記事を書くのは面倒くさい、そもそもできれば書きたくない」という風潮が編集部内に蔓延し、そのことを明言する者さえ現れました。

これまでは能力重視で採用していましたが、それ以前の問題として、そもそも本当にGIGAZINEで働きたいと思っているのか、それはGIGAZINEでないと実現できないことなのか、そういった「価値観」の一致と不一致を今回は最重要視します。

願わくば、私と同じような志を持つ「同志」に来ていただければ、と考えています。いっしょにGIGAZINEを高みへ押し上げて、ひとりでは決してできないことをGIGAZINEでいっしょに実現しましょう。私は私と同じような人を、ここで待っています。

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100803_gigazine_job_2/
編集長の山崎です。先日から開始した記者・編集の募集について、
これまでの過去の募集を大きく上回る前例のない数の求人が来ており、
激励する文章も想像を絶するぐらい多く送られてきており、非常にありがたい限りです。
ああいう考え方は自立心の強い人か経営者レベルでないと理解できないのではないかと
思っていたのですが、そんなことはありませんでした。
本当に、本当にありがとうございます。
GIGAZINE自体も今後はそれらの期待に応えるべく、記事の中身と質の向上だけでなく、
その記事が掲載されるプラットフォームとしての「GIGAZINE」というサイト自体も
大きく変えていこうと決意しました。

http://404nots.blog88.fc2.com/blog-entry-1116.html
GIGAZINE解雇されたけど質問ある?

http://rocketnews24.com/?p=42088
『GIGAZINE』の社員と思われる人物が内情を暴露「編集長と顔を合わすのがとにかくつらい」