http://www.drbd.org/
DRBD:Distributed Replicated Block Device
DRBDとは具体的に何をするソフトウェアなのかというと、
特定のパーティションを対象に、ネットワークを介して自動的にミラーリングを行ってくれます。
ちょうどネットワークを介してRAID1を実現してくれるようなものです。
DRBDを利用する際の注意点としては、
ミラーリングの対象をブロックデバイス(/dev/sda1など)で指定する必要があることです。
このため、「ある特定のディレクトリ以下すべて」といったような、
rsyncコマンドでの指定のようなことはできません。
また同様の理由から、DRBDを用いるためには、OSのインストール時点であらかじめ構成を考えておかねばなりません。
しかし、DRBDによるミラーリングは、指定したブロックデバイスに何らかの変更があったときに自動的に行われます。
ですから、いったん設定してしまえば、後は運用に当たってこれといって煩わしいこともありません。
またカーネルランドで動作しますので、ある程度の速度も保証されます。
使用できるファイルシステムにも特に制限はありません。
ただ、フェイルオーバー時のファイルシステムチェックによるダウンタイムを軽減させるためにも、
ジャーナルファイルシステムを用いるのがよいでしょう。
参考
ミラーリングツール「DRBD」によるデータ保護
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/heartbeat04/heartbeat04a.html
DBサーバのストレージをDRBDで冗長化するのは是か非か
http://d.hatena.ne.jp/hirose31/20060905/1157459401